~景KEI~名古屋城を彩る光と影の物語、時空を超える幻想的な秋の夜間特別公開

2022年11月25日(金)~12月8日(木)の14日間、秋の夜間特別公開を開催中。
小泉今日子さんによる満月の「夜城朗読会」、この期間だけの「時空食堂」も見逃せない!


2022/11

本丸御殿、復元された「菊之廊下」を初公開、「次之間」への入室もこの期間だけ!

二之丸庭園はPERIMETRONの手で光と影の異空間へ

名古屋城本丸御殿_菊之廊下_初公開
名古屋城二之丸庭園_特別観覧

戦争で焼失したものの、2009年から行われた復元工事により現代に蘇った名古屋城本丸御殿。

他では類を見ない正確さで忠実に復元され、10年の時をかけて2018年に完成しました。

完成後も細部の復元は随時行われ、「菊の廊下」「次の間の風俗図」がこの秋ついに特別公開となっています。

二之丸庭園を彩る光と影の演出と合わせて、中世と現代の時空を超えたアートの共演をお楽しみください。

本丸御殿夜間特別公開

上洛殿「上段之間」菊之廊下

「上洛殿」は、三代将軍 家光が京都に向かう途中、名古屋城に宿泊するために増築された建物です。本丸御殿のなかで最も絢爛豪華で、細部まで贅の限りが尽くされました。

 

今回の特別公開では上洛殿「上段之間」の北側に設えられた「菊之廊下」を初公開。

「菊之廊下」はわずか4畳の広さながら、見事なまでの完成度に圧倒されます。

シンプル且つ繊細、大胆な構図で描かれ、当時と同じ技術と材料で再現された、美しい紅白の菊と流水が描かれた金碧の障壁画をご覧いただけます。

名古屋城本丸御殿_上洛殿_上段之間_菊之廊下

対面所「次之間」の障壁画「風俗図」

対面所は、藩主と身内や家臣との私的な対面や宴席に用いられました。

次の間の障壁画は「風俗図」と呼ばれ、初代藩主徳川義直の正室、春姫の出身地である和歌山県の風景が描かれており、幼い頃に嫁いで来た春姫の心を癒やすために描かれたのではないか、と言われています。

絵師は狩野甚之丞(かのうじんのじょう)と推定されています。

細部まで精密に復元された障壁画を目の前まで近付いて眺めることができるのは、この特別公開の期間だけ。

当時の生活に思いを巡らせ、隅々まで鑑賞してください。

名古屋城本丸御殿_上洛殿_対面所「次之間」障壁画「風俗図」
普段は入ることができない次の間に入室し、間近で鑑賞することができる。
名古屋城本丸御殿_上洛殿_対面所「次之間」障壁画「風俗図」2
曲芸や能を披露する姿や眺める民衆など、京都や春姫の故郷和歌山の四季の風物や名所が描かれている。
名古屋城本丸御殿_上洛殿_対面所「次之間」障壁画「風俗図」3
細部までじっくり眺めていると当時の習俗が伝わってくる。

夜間特別公開では、日中とはまた違った趣きを感じることができます。

~景KEI~名古屋城秋の夜間特別公開_本丸御殿_上洛殿1
~景KEI~名古屋城秋の夜間特別公開_本丸御殿_上洛殿2

入場時間:

19時00分まで

11月25日(金)

11月28日(月)~12月2日(金)

12月5日(月)~12月7日(水)

20時00分まで

11月26日(土)~11月27日(日)

12月3日(土)~12月4日(日)

12月8日(木)


二之丸庭園特別観覧

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)

PERIMETRONが描き出す、誰も見たことがない二之丸庭園

今回の二之丸庭園特別観覧は、常田大希さんが主宰するクリエイティブレーベル”PERIMETRON(ペリメトロン)”の佐々木集さんと高畠新さんの二人が空間演出を手掛けています。

コンセプトである~景KEI~にある通り、表裏一体の存在である光と影の共存を表現しており、通常のライトアップが光を当てることを主目的としているのに対し、こちらでは闇を引き立てる空間演出となっています。

そして、反射・透過・散乱・屈折・吸収という光の特性に着目し、それを増幅させるように「ひかり」と「かげ」が多様に絡み合う空間をつくりあげています。
~景KEI~のコンセプトは、~景KEI~ホームページをご覧ください。


暗くなった二之丸庭園を訪れると、流れてくるのは幻想的で夢の中にいるようなサウンド。

D.A.N.の櫻木大悟さんの手によるこの音楽は、意識の中に直接流れ込んでくるような不思議な感覚を与えてくれます。

 

『今回の景では、様々なところに楽曲のパーツとなるサウンドループを散りばめることで、庭園を歩く人が音を認知し、頭の中でMIXしながら、ひとつの大きな音楽を組み立てていくような構成になっています。偶発的なリズムの混ざり合いや、奇妙なステレオフィールドを楽しんで頂けたら嬉しいです。』と櫻木大悟さんは語っています。

 

一之景から二之景、三之景と順路を辿ると、二之丸庭園が時空を超えて織りなす物語に思えてきます。

 

一之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)一之景
人工物と自然物の融合。自然の中にあえて人工的な紅葉を配置している。透ける布をそれぞれ3層重ねることで、像がずれて不思議な印象を与えている。

二之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)二之景
見事な紅葉の中に反射するミラーと光を吸収する特殊なボードを配置。光の湾曲、光の吸収といった光と影の現象を感じることができる。今回の見所の一つ。

三之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)三之景
光を吸収する素材の真っ暗な通り道。中に入ると上部に丸い穴が開いており、上を見上げれば紅葉のレイヤーが重なる借景を楽しめる。(ぜひ訪れて体感を)

四之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)四之景
三之景を抜けると突如おとずれる四之景。自然の木々の中に放たれたレーザー光線が、様々な模様を織りなす。じっくり見入っても飽きることがない。

五之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)五之景
トンネルを抜けて現れる空間。岩肌のように設えたアイアンメッシュと、プロジェクションマッピングで照らされたイチョウの木が一体のオブジェクトとなっている。

六之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)六之景
権現山の階段の上、祠跡から天にのびる一本のサーチライト。神秘的な演出となっている。

七之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)七之景
光と影の連動性を表現。水面のような柔らかい揺らぎが現れる。日が昇りまた沈む状態をあらわし、外から見た時と中にいる時でそれぞれの透過を楽しめる。

八之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)八之景
赤坂山の上に立つドーム。七之景と形状は同じだが、こちらは陽の光がオレンジから赤へと変化する様。その光は鼓動のように強弱を繰り返す。

九之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)九之景
岩の山にスポットを当てている。シンプルな演出だが、独特な岩肌が複雑な陰影を描き出している。

十之景

~景KEI~二之丸庭園特別観覧 _PERIMETRON(ペリメトロン)十之景
エンディングは栄螺山。栄螺山の奥側からライティングし、未来へ向けた光の演出となっている。ここが最後の景であると同時に物語の始まりを感じさせる。

開催日時:

11月25日(金)〜12月8日(木)

二之丸庭園のライトアップは16時から。

二之丸庭園南側の入口から入り、枯れ池→近代前庭→二之丸東庭園→北園池→権現山→赤坂山→栄螺山と辿るのが推奨ルートとなっています。



文化芸術事業 記憶と想像

期間中、名古屋城では数々のイベントが開催されます。

LIVE 音と光と名古屋城

11月26日(土)

優河with 千葉広樹・岡田拓郎

時 間:18時00分 開場 / 19時00分 開演 / 20時00分 終演

場 所:本丸御殿 中庭(南側)特設ステージ

料 金:1,500円(名古屋城観覧料別途)

定 員:200名 (自由席) ※100名着席、100名立見

雨天時:雨天決行、荒天中止

※演奏中は傘の使用をご遠慮ください。 (レインウェア推奨)

 

名古屋城~景KEI~優河with 千葉広樹・岡田拓郎

11月27日(日)

ROTH BART BARON

時 間:18時00分 開場 / 19時00分 開演 / 20時00分 終演

場 所:本丸御殿 中庭(南側)特設ステージ

料 金:1,500円(名古屋城観覧料別途)

定 員:200名 (自由席) ※100名着席、100名立見

雨天時:雨天決行、荒天中止

※演奏中は傘の使用をご遠慮ください。 (レインウェア推奨)

名古屋城~景KEI~ROTH BART BARON

12月4日(日)

山崎阿弥

時 間:18時00分〜 / 19時30分〜 各回20分程度

場 所:本丸御殿 中庭(南側)特設ステージ

    ※会場が変更になる可能性があります。

料 金:無料 (名古屋城観覧料別途)

雨天時:雨天決行、荒天中止

※演奏中は傘の使用をご遠慮ください。 (レインウェア推奨)

名古屋城~景KEI~山崎阿弥


時空食堂

発酵・ 醸造をコンセプトにした食の空間。

尾張名古屋の食文化に欠かせない味噌や白醤油、 たまり醤油や酒 ・ 味醂を使ったオリジナルメニューとお酒を楽しむことができます。

あわいの時、 特別な空間と美味しいお料理で、 名古屋城の魅力を五感を使ってお楽しみください。

名古屋城~景KEI~時空食堂01
写真のお料理は「酒粕香る 里芋とパンチェッタとブルーチーズのグラタン」「若鶏の塩麹唐揚げ」「有機八丁味噌の土手煮」。それぞれ伝統的発酵食品と現代料理とのマッチングが素晴らしく、濃厚で味わい深いお料理ばかり。頂いたカクテルは「夏至」味醂香るハイボールと「雨水」ほうじ茶のミストのノンアルコール。意外な組み合わせに思えるが、これが実に絶妙で美味しい。
名古屋城~景KEI~時空食堂メニュー
二十四節気(にじゅうしせっき)になぞらえたステキなメニュー。カクテルはノンアルコール対応して頂けるものもあるので車でお越しの方もご安心を。

ライトアップされた名古屋城を眺めながら頂く、オリジナルカクテルと趣向を凝らした料理は格別。

会場には暖房も設置されており、寒さの中にホットな空間が用意されています。

 

開催日時:

11月25日(金)〜27日(日)

12月3日(土)〜4日(日)

8日(木)

16時30分オープン~(OS 20時30分)

※11月25日は19時30分オーダーストップ

名古屋城~景KEI~時空食堂02


満月の夜城朗読会

名古屋城~景KEI~満月の夜城朗読会_小泉今日子

朗 読:小泉今日子

選 書:ON READING

日 時:12月8日(木)

   18時00分 開場 / 19時00分 開演 / 20時00分 終演

場 所:本丸御殿 中庭(南側) 特設ステージ

料 金:1,500円(名古屋城観覧料別途)

定 員:100名 (自由席、着席)

雨天時:名古屋能楽堂・能舞台で開催

※お出かけ前に必ずウェブサイトやお電話でご確認ください。



TALK 名古屋城コミュニティ・アーカイブスの可能性

名古屋城~景KEI~名古屋城コミュニティ・アーカイブスの可能性

登壇者:

 小西恒典 (秀吉清正記念館)

 松本篤 (AHA!)

 はがみちこ (京都市立芸術大学)

日 時:11月29日(火)18時00分〜20時00分

場 所:本丸御殿 孔雀之間

料 金:無料 (名古屋城観覧料別途) 事前予約制

定 員:30名 (自由席、着席)




名古屋城

ナゴヤジョウ

所在地:

〒460-0031

愛知県名古屋市中区本丸1−1

観覧料:

大人 500 円 / 中学生以下 無料

・名古屋市内高齢者(敬老手帳持参の方) ▶︎ 100円

・障害者手帳をご提示の方 ▶︎ 無料 (付き添い2名まで)

9時 00分 ー 19時 30分 (閉門20時00分)

観覧時間:

・本丸御殿への入場は閉門の1時間前まで。

・西の丸御蔵城宝館への入場は16時00分まで。

・天守閣には現在入場できません。

・11月26日(土)、27日(日)、12月3日(土)、4日(日)、

・8日(木)は9時00分〜20時30分(閉門21時00分)

 

秋の夜間特別公開~景KEI~【ホームページ】

名古屋城【ホームページ】




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