岐阜県は郡上八幡の伝統行事『郡上おどり』をご紹介いたします。
2019/07
日本三大盆踊りで知られる郡上おどりは、
7月中旬から9月上旬にかけて30数夜にわたって踊られます。
日本一のロングランの盆おどりで、郡上八幡の夏はおどりとともに始まり、おどりとともに終わると言われています。
会場はひと晩に1カ所ずつ。
これは町内あちこちでの縁日祭りにちなんでおこなわれるもので、この町に残る伝統や風習を垣間見ることができます。
「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」の歌詞で知られる郡上おどりは、
400年にわたり城下町郡上八幡で唄い踊り続けられてきたものです。
江戸時代に城主が領民の融和を図るために、藩内の村々で踊られていた盆踊りを城下に集め、
「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」
と奨励したものが、年ごとに盛んになったものなんだそうです。
そんな歴史背景から郡上おどりは、誰もが、つまり観光客も地元の人もひとつ輪になって踊るという楽しさがあります。
ここに郡上おどりは「見るおどり」ではなく「踊るおどり」といわれる理由があるのだそうです。
曲の種類が多いのも郡上おどりの特徴。
「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」「古調かわさき」「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「まつさか」の10種類があります。
踊る曲の順番は日によって違うそうですが、郡上踊りの中心ともいえる曲が「かわさき」。
「まつさか」は必ず一日の最後に、一度だけ踊ると決まっています。
基本的には服装は自由なんだそうです。Tシャツ姿の方もちらほら。
ただ、大体の方は「浴衣を着てこれば良かった!」と後悔するのだそう。なぜなら郡上の街並みが、浴衣にバッチリ合うから。ですが、おしゃれな浴衣をレンタルできる呉服店があるので、利用してみるのもいいですね。
また、下駄はぜひ用意してください。下駄を鳴らす音で、郡上おどりを盛り上げていきます。下駄をお持ちじゃない方は、町のゲタ屋さんで足にぴったりの台にお好きな鼻緒を据えて、世界にひとつだけのあなた用の下駄をその場で作ってもらいましょう。それが旅のおみやげにもなるので素敵ですね。
おどりが上手な方には郡上踊保存会から免許状が公布されます(有料)。
審査の方法は、おどり会場で毎晩10時ごろになると、保存会員による審査が行なわれ、「これは上手い!」という人にはその場で免許皆伝と記した木の札が審査員の手から渡されます。これを郡上踊保存会の事務所へ持って行くと、立派な免許状がもらえるそうです。
ひと晩に交付される人数は決まっているそうなので、ぜひチャレンジしてみてください!
※天候により、行事の中止や時間変更の可能性があります。
令和元年の郡上おどりは、7月13日(土)に開幕。
延べ31夜に渡る日本の夏が始まりました!
郡上の各地で行われるおどりは、会場それぞれに違った景観を楽しめます。
踊りに参加して楽しむも良し。フォトジェニックな1枚を求めてみるも良し。
写真だけでは伝わらない音や熱気を体感しに、
郡上に訪れてみてはいかがですか?
会場や日時など、詳しい情報を知りたい方は
郡上八幡観光協会に問い合わせてみてくださいね。
【お問い合わせ先】
郡上八幡観光協会
【住所】
岐阜県郡上市八幡町島谷520-1
【TEL】
0575-67-0002575ー67ー00020575ー67002
【FAX】
0575-67-1771