東海地方と言えば「喫茶店」文化が盛んな地として有名ですが、
近年は、お洒落でステキな「カフェ」を見かける機会も多くなりました。
そんな東海地方のカフェの中から、
特に魅力的なお店をピックアップしてご紹介いたします。
2014/04
岐阜県本巣市国道157号線沿いに建つ大きなショッピングセンター「モレラ岐阜」。その、国道を挟んだ向かいのテナントビルに「cafe zakka yulara」はあります。
白いペンキで塗られた木製の看板はシャビーな風合いを携え、窓辺に植えられたオリーブの木は、葉を揺らしながら扉の奥へと誘います。
一見とても閑静な佇まいですが、モーニングタイム、ランチタイム、カフェタイムと、それぞれの時間にそれぞれの想いを詰め込んだお客様が絶えることなく訪れ、いつも明るく賑わいをみせています。
yularaがオープンしたのは2005年9月のことでした。
この地方ではナチュラル系のアンティークカフェがまだ珍しかった当時、yularaはオシャレに敏感な女性たちの心をいち早く掴みました。
そんなyularaですが、敷居は驚くほど低く、近所のお年寄り、学校帰りの高校生、小さな子供を連れたファミリーまで、誰でも気持ち良く迎えてくれます。
店を任されている上野さんは、嬉しそうに言います。
「みんな田舎の喫茶店として使ってくれるんですよ。」
田舎の喫茶店。そう、それはyularaの大いなる魅力の一つなのです。
「田舎の喫茶店」が指すところとは、人の心のおおらかさかも知れません。
お店の人も、初めて会ったお客様も、空間を共有する人が、一緒に過ごす時間を大切にしてくれている…。yularaの店内は、そんな空気で満たされています。
オシャレな空間で、食事、ケーキ、珈琲も美味しく、田舎の喫茶店のような心地良さに包まれる。こんなステキな場所があるなら誰もが行きたくなりますよね。
「いろいろな人に会えて、みんなとお話しして友達にもなれる。」上野さんは、目をキラキラさせながら、お店に立つ喜びを語ってくれました。
たくさんのファンが毎日のように入り口の小さな白い扉を開くのも、なんだか頷ける気がします。
1階のカフェスペースを抜けて奥の階段をのぼると、2階は雑貨スペースとなっています。地元の作家さんの手作り雑貨をはじめ、アンティークのステンドグラスや家具、小物などが並んでいます。カフェを楽しんだあとは、お気に入りを探しに、階段をのぼってみてくださいね。
ショーケースには手作りケーキが並び、中でも「さつまいものチーズケーキ」は特にオススメ(写真はいちごのケーキ510円[税込])。
かわいいクッキーももちろんyularaオリジナル。ランチタイムは1,070円[税込]のyularaランチが好評。
ランチやケーキ、珈琲に使われているテーブルウェアもyularaの見どころの一つ。
上野さんは地元の作家さんのカップをはじめ、信楽焼の器、京都の作家さんのティーポット、栃木県の益子焼までも、現地に買い付けに行くそうです。
出てくる器をひとつひとつじっくりと眺めてみてもおもしろいですよ。
いつも温かく、ほんわかした空気に包まれたアンティークカフェyulara。
ほっと一息つきたい時、人の優しさにふれたい時、この白い扉をくぐってみてください。
きっと夢見るようなステキなひと時に出会えるはずです。
cafe zakka yulara
カフェ ザッカ ユララ
※ 閉店しました。
所在地:岐阜県本巣市三橋糸貫川通1044-82
電話:058-323-6707
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜 第1火曜
駐車場:20台(共同)
モレラ岐阜から国道157号線を挟んで向かい側