岐阜県は飛騨高山の伝統行事『高山祭』をご紹介いたします。
2014/04
日本三大美祭のひとつでもある高山祭は、
春の「山王祭」(4月14・15日)と、秋の「八幡祭」(10月9・10日)の総称で、
16世紀後半から17世紀が起源とされています。
幾多の変遷を経ながらも、江戸時代の面影を残す伝統行事として、
今日まで受け継がれてきました。
春の高山祭「山王祭」は、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭です。
毎年4月14日・15日、祭の舞台となる安川通りの南側・上町で、重要有形民族文化財である屋台12台が登場。そのうち3台がからくり奉納を行うほか、祭行事では賑やかな伝統芸能も繰り広げられます。
山王祭《祭行事の見どころ》
■御巡幸(祭行列)
神輿(みこし)を中心に、獅子舞や闘鶏楽(とうけいらく)、裃姿(かみしもすがた)の警固など総勢数百名の大行列が町を巡ります。昔ながらの衣装も必見です。
■屋台曳き揃え
飛騨の匠の技を伝える「山王祭」の屋台は、国の重要有形民俗文化財に指定されており、12台が勢揃いします。
神楽台・三番叟・石橋台・龍神台はお旅所前広場に。他の8台の屋台は14日は神明町通りに、15日は本町一丁目とさんまち通りに曳き揃えられます。
■からくり奉納
お旅所前では、三番叟・石橋台・龍神台によるからくり奉納が披露されます。
3台とも熟練の綱方が幾本もの綱を操って人形を遠隔操作する大変高度な技術を要するもので、生きているかのような人形の繊細かつ大胆な演技に圧倒されます。
奉納は14日・15日とも午前と午後の1日2回です。
■夜祭
14日夜の夜祭は、昼とは異なる幻想的な雰囲気が魅力。
それぞれ100個もの提灯を灯した各屋台が町をゆっくりと巡り、順道場を過ぎると「高い山」という曳き別れ歌を歌いながら各屋台蔵へ帰っていきます。
ゆらゆらと光の軌跡を描く提灯と、漆黒の町並みのコントラストは格別の美しさです。
山王祭《行事日程》 [平成26年の開催実績]
《4月14日》
9:30~16:00頃 屋台曳き揃え
11:00~11:50頃 からくり奉納
13:00~16:00頃 御巡幸(祭行列)
15:00~15:50頃 からくり奉納
18:00~21:00頃 夜祭
【御巡幸(祭行列)】
午後1時に日枝神社を出発し氏子の家々を巡った後、午後4時頃にお旅所に到着。
神輿はお旅所で一泊。
【屋台曳き揃え】
午前9時30分~午後4時頃まで。
(お旅所前4台/神明町通り8台)
【からくり奉納】
お旅所前にて、午前11時頃と午後3時頃。
【夜祭】
午後6時に上川原町を出発、中橋を渡り神明町を東進し、上一之町を北進して、安川通りを西進し鍛冶橋を渡って本町を南進し、移動順道場(中橋公園)にて曳き別れます。
《4月15日》
9:30~16:00頃 屋台曳き揃え
10:00~10:50頃 からくり奉納
12:30~16:00頃 御巡幸(祭行列)
14:00~14:50頃 からくり奉納
【御巡幸(祭行列)】
午後12時30分にお旅所を出発し、午後4時頃に日枝神社へ到着。
【屋台曳き揃え】
午前9時30分~午後4時頃まで。
(お旅所前4台/本町一丁目2台/さんまち通り6台)
【からくり奉納】
お旅所前にて、午前10時頃と午後2時頃。
※天候により、行事の中止や時間変更の可能性があります。
春の高山祭「山王祭」
はるのたかやままつり さんのうまつり
【日時】
毎年4月14日・15日
【会場】
岐阜県高山市
[日枝神社] 岐阜県高山市城山156
【料金】
無料
【駐車場】
あり
【お問い合わせ先】
飛騨高山観光案内所
電話:0577-32-5328
高山市役所 観光課
電話:0577-32-3333
高山を秋の彩りで染める「八幡祭」は、旧高山城下町北半分の氏神様である桜山八幡宮の例祭です。毎年10月9日・10日になると、安川通りの北側・下町に「八幡祭」だけの11台(2014年は10台)の屋台が登場。屋台が町を巡る曳き廻しや布袋台のからくり奉納などの伝統的な祭行事が楽しめます。
八幡祭《祭行事の見どころ》
■御神幸(祭行列)
闘鶏楽(とうけいらく)、裃姿(かみしもすがた)の警固など伝統の衣装に身をつつんだ総勢数百名の大行列が、お囃子や雅楽などを披露しながら町を巡ります。
9日は午後に八幡宮を出発し町を巡ります。10日は午前に八幡宮を出発し、お旅所を経由して八幡宮へ帰っていきます。
■からくり奉納
八幡宮境内では9日・10日とも1日2回、布袋台によるからくり奉納が披露されます。
2人の唐子が綾を渡って布袋に飛び移り、布袋が軍配を一振りする巧妙なからくりが見どころ。
綱さばきによる動きとは思えない、人形たちの演技に魅了されます。
■屋台曳き揃え
秋の空の下、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台(2014年は10台)が曳き揃えられます。9日・10日とも布袋台は八幡宮境内に、他の屋台は表参道に登場。屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで鑑賞できる機会とあって、多くの人々が屋台を囲み感嘆の声をあげています。
※大八台は、修理のため2014年は公開されません。
■屋台曳き廻し
9日午後に行われる屋台曳き廻しは、秋の高山祭だけの貴重な行事。
4台の屋台が町を巡る姿が眺められます。4台のうち神楽台・鳳凰台は毎年登場。残る2台は布袋台を除く屋台から交代で参加します。
今年は前述の神楽台・鳳凰台に加え、金鳳台・仙人台の計4台が登場し動く屋台の美しさや構造の特長をお披露目します。
■宵祭
宵祭の様子 高山祭のもう一つの魅力を教えてくれるのが、9日の夕方から始まる宵祭。
それぞれ100個もの提灯を灯した屋台が町を巡り、伝統の曳き別れ歌「高い山」を歌いながら、各屋台蔵へと帰っていきます。
ゆらゆら揺れる灯りが闇夜に映え、秋の情感をかきたててくれます。
《10月9日》
9:00~16:00頃 屋台曳き揃え
12:00頃~ からくり奉納
13:00頃~ 御神幸(祭行列)
13:30頃~ 屋台曳き廻し
15:00頃~ からくり奉納
18:00~21:00頃 宵祭
【御神幸(祭行列)】
午後1時頃に八幡宮表参道を出発。
【からくり奉納】
八幡宮境内にて、正午頃と午後3時頃。
【屋台曳き揃え】
午前9時頃~午後4時頃まで。(表参道)
【屋台曳き廻し】
午後1時30分頃から。(屋台4台)
【宵祭】
午後6時頃から午後9時頃まで。
八幡宮表参道→下二之町→安川通り→下一之町へ。
《10月10日》
8:30頃~ 御神幸(祭行列)[八幡宮表参道を出発]
9:00~16:00頃 屋台曳き揃え
11:00頃~ からくり奉納
13:00頃~ からくり奉納
13:30頃~ 御巡幸(祭行列)[お旅所を出発]
【御神幸(祭行列)】
午前8時30分頃に八幡宮表参道を出発、午後1時30分頃にお旅所を出発。
【屋台曳き揃え】
午前9時頃~午後4時頃まで。(表参道)
【からくり奉納】
八幡宮境内にて、午前11時頃と午後1時頃から。
※天候により、行事の中止や時間変更の可能性があります。
秋の高山祭「八幡祭」
あきのたかやままつり はちまんまつり
【日時】
毎年10月9日・10日
【会場】
岐阜県高山市
[櫻山八幡宮] 岐阜県高山市桜町178
【料金】
無料
【駐車場】
あり
【お問い合わせ先】
飛騨高山観光案内所
電話:0577-32-5328
高山市役所 観光課
電話:0577-32-3333